満足度★★★
解放されない者たちの闇は続く想像通りに、重いし、暗いしでも観るのが辛いわけではない。何かから解放されない者(あるいは自らを解放しない者)たちの話。だけど、もう一歩物語に踏み込むための(確実なる)糸口が見つからなかった。役者はみんなうまくて、惹き付けるものがあるし、闇の深さや鞄が落とされる音がドキッとしたりして、効果的だったりするのだけれど。で、この場合のアルカリって何?
ネタバレBOX
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2009/03/30 03:35
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2009/04/01 03:52
2009/03/31 20:44
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なるほど、「灰」ならば納得度は高いです。しかし、「アルカリ」→「灰」(語源)だと舞台の内容まで、ちょっと遠いですね(笑)。
「太っていた」は冗談なんですが、すでに死んでいるというのは、その通りだと思いました。だから「非現実的」と書いたのです。女は、自分の台詞にあったように、雪の下にいるという様子をあのときの白い何かで表していたのだろうと。
もっと言えば、全員すでに死んでいるのではないか、と思ったのです。
つまり、(元)子どもの口から出た焼却炉の存在が、収容所がいわゆる絶滅収容所であって、当然子どもは生き残れるはずはなかったからです(ザクセンハウゼンは絶滅収容所ではなかったようですが)。
誰にでも見えるわけではない2階に潜む男も生死は微妙です。
そして、散乱する鞄は、収容所につれてこられた者から奪われたものの象徴で、女は奪われた教師だった自分を、子どもたちは奪われた親を取り戻しに来ているのではないかと思ったのです。
ちなみに、ひなつさんのお書きになった「ザクセンハウゼン」を調べてみると、各収容所からの金品が集められる保管庫があったようですね。
それにしても、デュラエモン・・・。