満足度★★★★★
目の前で起こっている事象に考えを巡らし、その真意を図るものの世界を大変革させる力を前に考えることは止めてしまった。そこからは気負わず舞台上で展開される壮大な世界を楽しんだ。LGBTの彼を抑圧する父権は社会の縮図で、マイノリティの心情を代弁してるがごとく響く。しかし幼子の頬を張る父の姿は、最近特に注視される虐待のイメージが強く膨らむ。ただただ、鋭利な演出と脳裏に侵食してくる圧倒的な表現は演劇という手段だからこそ強烈に伝わってくるのだと、解らないこと理解できないことも含めてここに居る事の心地よさを楽しむ。
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2019/03/11 13:42
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