卒業制作 公演情報 しあわせ学級崩壊「卒業制作」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/02/10 (日)

    10日マチネ(100分)を拝見。

    ネタバレBOX

    あの家族のようなヒト達は何者?
    あの作業員達は? ヒダ先生の悲惨な状態の死体を目撃したの? ヨシヤは女子高生のストーカー?
    その女子高生達、何故、制服が夏服組・冬服組に分かれているの? 夏服の二人はひょっとして既にヨシヤに…!

    手元にある台本に目を通す前に、この文章を入力しているが、わからないことだらけw
    自分には『非国民的演劇』以上に理解の届きにくい作品だったが、それでも、途中からヒダ先生(何らかの事故、それとも自殺で肉体は作業員達の仕事場?に放置、魂だけがハンディカメラの中で存在し続けている)、ラストではっきりとカナデの置かれた状況(肉体は既にヒダ先生に絞殺されており、魂だけが現世に残っている)は把握できた。
    まあ理解はさておき、情緒的には激しく胸に迫って来る100分間の「演劇」だった。

    さて、従来作以上に音楽と台詞・所作が互いを昇華させた本作を観終えて、しあわせ学級崩壊 さん、今まさにグイグイと上昇気流に乗っている最中なんだろうなと実感。
    前作『ロミオとジュリエット』のように観客がストーリーを把握しているモノではなく、五感でストーリーを感じ取ってくれ、というスタンスで、さあ、ここから先、どこまで行ってしまうのか、楽しみでもあり・怖くもあり…そんな期待と不安を抱かせてくれた今回の公演だった。

    役者陣に関しては
    『モンストロ・メモリ』の鵜飼役で知ったヒダウツツ役の小島明之さんの表情
    ウエチエマ役の梢栄さんの叫ぶような台詞廻し
    ミタテヒズミ役の永田佑衣さんのクールな激情
    そして、キリシマカナデ役・福井夏さんの畳み掛けるような口調
    が個人的には印象に残った。

    【追記】
    幾度かの上演時間再延長の連絡、前日の上演案内、終演後の御礼、とメールでの細かな気配り。
    前日の天候(降雪)を意識されたのか、開場前の待ち客を階段内に準備された椅子に案内、さらには使い捨てカイロまで用意されているとは!
    会場案内もキビキビ&丁寧になされておられるし、小劇場というよりも企業ブースやパビリオンレベルの制作・当日運営のホスピタリティに感銘を受けた。ここで改めて、ありがとうございました!と礼を言いたい。

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    2019/02/11 09:38

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