こちらなかまがり署特捜一係3 公演情報 劇団カンタービレ「こちらなかまがり署特捜一係3」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    公演の魅力は、サブステージを有効に活用し、作り込んだメインステージを素早く転換させる。それによって観客を一瞬のうちに現場情景に引き込む。物語は少しご都合的なところもあるが、分かり易く気楽に楽しめる。ただ序盤を中心に遊びシーンが多く、その印象が残ってしまうのが残念なところ。
    (上演時間1時間45分)

    ネタバレBOX

    セットは、大別して3場面。第1に「なかまがり署特捜1係の室内」第2に「旧滝ケ瀬村の家屋内」、第3に「街頭等」である。それぞれに情感漂い、演劇という最大の効果である視覚に訴え、瞬く間に物語の世界に誘う。

    公演は、タイトルからTV刑事ドラマ「太陽にほえろ」のパロディであることは推察できる。通常、刑事ドラマは事件とその犯人に焦点が当てられ、刑事達は狂言回しに追いやられる。しかし公演では捜査一係の刑事の1人ひとりに愛称(あだ名)と性格設定をし楽しませようとしている。この刑事の遣り取りが、少し遊び過ぎで緩慢に思えた。

    梗概…放火が続き、その見回り警備に駆り出された特捜1係。捜査はしなくてよいという命令であったが、いつの間にか事件の核心に迫り、21年前の悲劇・怨嗟にたどり着く。捜査開始後は事件の背景と犯人の心情描写に焦点が移行する。全体はコメディ調であるが、猟銃(暴発)や犯人の余命という緊迫場面も盛り込んでくる。

    セット転換も含め観客を楽しませようとする工夫には好感が持てるだけに、もう少し冗長場面は少なくても…。
    次回公演を楽しみにしております。

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    2019/01/27 09:37

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