満足度★★★★
『再生』を観劇?鑑賞?
春名風花さんと鈴木彰紀さんの2名のみによる朗読劇。
原作は私自身も学生時代に結構な数を拝読していた綾辻行人氏の作品。
会場の新宿眼科画廊はこれまでにも数回、舞台を観劇した場所でしたが、
今回は更に朗読者の2名を半円で囲んで…30名くらい?という少人数で、
ジックリと拝聴する事が出来ました。
2名だけの演者ながら、単調になる事もなく作品をギュッと楽しめました。
春名風花さんは元々声優さんでもあり、これまで15作品くらい舞台を拝見して参りましたが、
新たな形でその実力を遺憾なく楽しむ事が出来ました。
17歳という若さながら、良い意味で耳にこびり付く様な妖艶な艶が声にあり、
耳元にその声がジトッと残る様な、そんな妖しさを見事に演じられていました。
朗読劇という事で、表情や身体の動きはほとんどありませんでしたが、
最後の一言が終わった後に、スッと大きな黒目の春名さんが前を見据えた時に、
この作品の凄みを味わえ尽くした気がしました。
非常にレベルの高い、朗読劇を拝見出来ました。
朗読劇なので3点を満点として採点して…4点を差し上げます(最高点、超えてるやん!)