萩咲く頃に 公演情報 トム・プロジェクト「萩咲く頃に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    大和田獏が舞台に出てくると、笑いがぐっと増えました。その飄々とした存在感が光る舞台でした。音無美紀子の泣きも良かった。「セールスマンの死」の父子関係と通ずるところがあります。あちらは最後は悲劇ですが。

    もうひとつ、いい学校いい会社いい人生という出世主義人生観が、震災によって崩れたことも重要なテーマでした。「上に行ったら何があるの?」という息子の素朴な問いが、父親にもわかるには、震災とさらに数年が必要だったという話。社会的には底辺にいる若い夫婦が、花屋を始める希望に、世間的成功とは違うささやかな幸せのアリカが示されていました。

    ネタバレBOX

    大和田獏が善人だけに、この父親の無理解と家父長的な押しつけで、息子がグレたという話の内容と、実際の舞台の存在がちぐはぐしたのが残念。でも、最後は父子が和解し、家族の絆を取り戻す場面には目頭が熱くなりました。

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    2019/01/19 00:31

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