つぎとまります・匣 公演情報 劇団肋骨蜜柑同好会「つぎとまります・匣」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/01/17 (木)

    17日ソワレ、松チームによる本公演自体の初日舞台(70分?)を拝見。

    ネタバレBOX

    4年ほど前、板橋区役所界隈のサブテレニアンで、作・フジタタイセイさん、演・日向あこさん、演じ手は松浦姫さん&佐藤匡さんで拝見した短編です。そして、当時、わざわざアメブロに残したくらいですから、自分としては、相当、印象に残った作品だったんだろうと思います。

    さて、今回。
    会場の池袋BOX in BOX THEATERに足を踏み入れた途端、「バス停のセット、懐かしいなぁ」「(既にスタンバイしていた)室田渓人さん、オーラ出してんなぁ」とも思いつつも、一番感じたのが「(前回のサブテレニアンと比べて)アクティングエリアが広過ぎる!」という違和感。空間、持て余すんじゃないの?という不安を抱きながらの開演前でした。

    でっ、いざ始まってみると…杞憂でした。
    バームクーヘンのように何十・何百にも重なった円周の世界観を表現する演出に納得させられ、時空の異なる「場」であろう匣(はこ)の意味も理解?しました。
    まぁ、ともかくも、笑いの絶えない不条理劇な70分、体験させてもらいました。

    役者陣。
    競演3チームのうち、最も個性的かな?と思った室田渓人さん&森かなみさん(サブテレニアンの公演では別作品に出演)のペア。
    開演前から「ザ・昭和ッ!」な雰囲気を醸し出す室田さんのウケ。
    そして、緩急自在な森かなみさんのツッコミ。
    作品の趣旨からは明らかに外れた感想でしょうけど、昭和の名人による漫才を観ているような気分に浸れました。
    予想以上に良い宵のひとときを過ごせたようです。

    なお、演出の違いにもよるのでしょうけど、今回の公演、サブテレニアン公演での何気にセンチメンタルな情感が消え、よりシュールな感覚が前面に押し出されていたかなぁという印象も付記しておきますね。

    【蛇足】
    舞台を観ていて、「もしフジタタイセイさんが『つぎとまります』のような作風でその後も邁進していたら、劇作家協会新人戯曲賞ゲットしたかもなぁ」と考えさせられました。ただ、何かしらの受賞は願いつつも、個人的には近年の作品群の方にも心惹かれる訳でぇ…なかなか両立は難しいもんですね。

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    2019/01/18 08:01

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