満足度★★★★★
抜群の面白さでした。
ハードボイルド、洋画の映画を1本観た様な感覚。
細川さん特有の臭い立つ様な空気感。
酒(バーボン)と燻らせたタバコと、そして銃口から漂う硝煙と・・・
とにかく手加減無しに作品を追及していて、豪華な役者陣がそれを支えていて、
1から100まで楽しめる作品でした。
少年アル(楠世蓮さん)に汚い世界を見せない為に、自ら組織へと入っていくレニー(福地教光さん)の行動は、
ハッとさせられるほど愛に満ちていたし、その少年アルと共にいる
3体の人形達の動きや話なども忘れていた何かを思い出させてくれている様で、
クリスマスの時期に相応しい、夢と現実とが同時に存在するかの様な世界観はただただお見事でした。
ONE DAY以来の拝見のHiroka Denzyさんのああいう佇まいも好きだなぁ~と思いました。
最終的に玩具屋の倉庫が、何故組織の取引に使われていたのか?
そこに繋がる過程も衝撃的であり、しかしとても納得出来るものでした。
ここまで大人な舞台もなかなか観られない中で非常に貴重な作品でした。
また、客席でもビクッとなるレベルでの銃声も『やってくれるぜ』って感じで、
作品に必要な要素として十分でした。
年末に本当に良い作品を観られました。大満足!