遺作 公演情報 江古田のガールズ「遺作」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/01/10 (木) 14:00

    価格2,500円

    公演初日の1週間前、脚本が冒頭部分しかできていず作・演出の主宰が自宅で執筆しているため、ひたすら冒頭部分と「もう1つ」の稽古を繰り返す劇団……昨年あたりから急増した感のあるメタフィクションにして小劇場系ネタもちりばめた大好きなパターン。

    また、メタフィクション以外にも、あるプロットの人物設定を変えて翻案すると……な可笑しさがあって、これも好きなヤツだった。

    さらに、終盤で「(脚本の遅れというトラブルがあったにもかかわらず)よく降板騒ぎにならなかったな」という台詞があったり、主宰のアイデアメモ的ノート(昨年夏の(劇)ヤリナゲの「みのほど」を連想)にあったメモが参考にしようと観ていた作品に関するもので、それを元に創り上げた芝居は盗作になってしまうのでは?と問題になったりするのはここ1~2年で演劇界に立ったさざ波の揶揄?な深読みもできて、そんな現実でのトラブルも知っていたのでより楽しめたかも?

    ネタバレBOX

    1930年代(?)のイギリスの雪に閉ざされたホテルという設定だったものをサザエさん一家に変えて演ってみる、というムチャは実際にはあり得ないだろうが、大笑いできたし「芝居のウソ」として容認。(笑)

    脚本が冒頭部分しかできていないのでカーテンコールの段取りも稽古するという部分も現実のカーテンコールの時に思い出し笑いができてナイス。

    さらに最後の最後でそこまでのトラブルも劇中の劇団もすべて劇中劇だったと明かす層構造(昨年末のなかないで、毒きのこちゃん「鳥の市2018」のEチームを連想)も巧いんだなぁ。

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    2019/01/13 23:35

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