満足度★★★★
10代で覚醒した魔法少女は専門会社の社員となって、日々モンスターと戦い、地域の平和を守って来た。そして気が付けばすでにアラサーである。そんな彼女らの職場を舞台にして現実のブラック企業とか働き甲斐とかを多角的に描いている。
と書くと取っつきにくく感じるがそこは作者の力量で柔らかなコメディーに仕上げている。アフタートークによればさらに先まで作って稽古していたのだが結局ボツにしたのだそうだ。勝手に想像するに、現実的には万能の処方箋がないのでオープンエンドにならざるをえなかったということなのだろう。その分、小さくまとまった感は否めないがこのフォーマットの限界ではある。
出演者は数年前なら新宿村LIVEに出ていたであろう元美少女の親しみやすい方々である。もう少し体を絞ればまだまだいけてると思われる方もチラホラ…余計なお世話でしょうね。魔法少女の仕事ぶりもなかなか本当らしくて楽しませてくれる。3人の男性も中間管理職、召喚獣、モンスターとして良い味を出していた。
チラシそのままのカラークリアファイルを全員に配っていたのも好感度大。
それからパイプ椅子の間隔が10~20cmもあいていたので大劇場以上の快適さだった。夏場はとくにこうして欲しい。