AN UND AUS|つく、きえる 公演情報 shelf「AN UND AUS|つく、きえる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    shelfの舞台は、いろいろなものを削ぎ落としてシンプルにすることで、観客のイマジネーションを刺激する。
    それはイプセンの戯曲でも同じなのだが、前回の『Die arabische Nacht|アラビアの夜』で見せたように、shelfとローラント・シンメルプフェニヒとの相性はかなり良い。
    そもそも、ローラント・シンメルプフェニヒの戯曲は、イマジネーションの上に成立しているようなものだからだ。
    つまり、下手をすると単にリーディングになってしまうような戯曲を、考え込まれたアイデアで形にしてくれる。

    ネタバレBOX

    今回で言えば、影踏みごっこや横断歩道のライン避けのような「裸足」が、その世界を物語る。

    『AN UND AUS|つく、きえる』は、シンメルプフェニヒが東日本大震災を戯曲にしたもので、確かに震災そのものを描いているのだが、同時に月曜日に閉じ込められていた世界を露わにした。
    その世界とは、日常と息苦しさのある世界。
    彼らは「月曜日」にいる。金曜日ではない。彼らは裸足である。

    閉塞感のある現実がさらに増していくような感覚。

    彼らのグロテスクさが生きている者の私たちに問いかける。

    「死者」となるには「何か」が必要だ。唯一くじらと呼ばれる男だけは、ミツバチと言う娘との「関係性」で「死者」となれた。

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    2019/01/08 03:31

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