劇作家と小説家とシナリオライター 公演情報 劇団6番シード「劇作家と小説家とシナリオライター」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/11/21 (水) 19:00

    メタフィクションのバリエーション的な手法を交えて描く「ある企画」のメイキング。広げた風呂敷を綺麗にたたむだけでなくリボンまでかけるようなラストも巧い。
    「ある企画」とはタイトルの三者、劇作家と小説家とテレビドラマのシナリオライターがそれぞれの分野でマルチメディア展開をすべく共作で1つの物語を創り上げというもの。
    これ、知っている範囲内では3つのメディアで展開させたものはないと思うが、昨今のことを考えると近い将来にあるかもしれず、リアリティもあって面白いし、創り上げてゆく物語に3人の作家の実体験が練りこまれるというのもいかにもありそう。

    そしてシングルキャストの劇団員が配役の妙で「こういう仕事の人ってそんな感じだよねぇ」という説得力アリ。(逆にこの役を他の人が演じたらどうだろう?な興味も(笑))

    ネタバレBOX

    劇団員以外がトリプルキャストなのも、その面々は検討中の物語の登場人物であるという内容からすれば大いに納得。そしてまた、他のチームでは「え、あの人がその役なの!?」な配役だったりするのも面白い。

    さらに、劇中で劇作家、小説家、シナリオライターは(とりあえず)名前でなく肩書きで呼び合っていることの種明かし的に、彼ら自身も実はさらに上の「層」で作られている作品の登場人物だったというオチに小松左京の「こちらニッポン…」を連想。

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    2019/01/07 23:45

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