向こう岸 公演情報 演劇集団 神のみそ汁「向こう岸」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    観客の向こう岸には
    役者が居て、舞台には観客が座る。
    幕が開いたと同時にドキリ!とした。
    え?!ワタクシ達が座ってるのは舞台だったの?と。
    そして本来観客が座るはずの客席で芝居が始まる。
    劇場をこんなふうに近うのは斬新で衝撃。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    どうやら私達観客は映画館のスクリーンの裏側に居るらしい。(苦笑!)
    だから役者はワタクシたちを観ながら「もう、始まるよー。」なんつってる!(^0^)

    とある映画館に集まったエイズ患者と記者、そして厚生省医薬対策血液課の役人のお話。

    エイズ患者は厚生省の役人に心からの謝罪を要求したが、役人は頑として謝罪しない。したくても出来ない事情があった。一人の意見で行政がどうにかなるものではない。という役人の主張。これはなにも厚生省に限ったことではない。民間の企業だって、似たようなものなのだ。

    差別や偏見はどこの世界でもある。既に君たち感染者に対して国も製薬会社も補償はしている。これ以上何をしろというのだ。君たちは既に「向こう岸」の人間なんだ。と吐く役人。

    立場の差によって向こう岸に居る感染者を対岸のこちら側で眺めていた役人は、やがて自分の愛人がエイズ感染者だったことが解る。仕組まれた愛人だった。役人は自分も向こう岸の人間にさせられた事に気付く。

    最初、コメディかと思いきや、物語はどんどんシリアスな展開になっていく。
    セリフの一つ一つに重みがあり、共鳴する部分も多いが役者の噛むセリフが多すぎて、瞬間、物語がとまってしまう。もうちょっと練習して欲しかったなー。まあ、舞台は生ものだし、役者も人間だから仕方がないけれど・・。

    役人が自分も感染してるかも?と感じた部分の恐怖感は見もの。
    楽しめた!

    4

    2009/03/23 01:33

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  • おーじ>
    組織に属する、というのはなんと歯痒いことなのでしょうか。
    それでも組織に属していなかったら、才能の無い凡人は生きていけない。
    殆どの人間が組織に組み込まれて建前で生きてる情景は幸せなのか、そうでないのか・・。

    はい。終わせ方としては仇討ちみたいな格好になりましたが、彼一人が悪いのではない。という思いもあります。こういう問題は組織的な犯罪だけに難しい。

    このような問題に取り組んだ姿勢が素晴らしいですね。

    2009/03/23 18:21

    奇抜な舞台設定、採り上げている題材といい、なかなか面白そうな作品ですね。

    ここで描かれている情景、これはよくわかりますね・・。
    心情的に、個人としてどんなに感情を揺さぶられても、組織の人間として首をタテに振る訳にはいかないでしょう。
    その途端、他の事例も含め全てその方向で結論が出てしまう・・。
    結論が出ると言うことはその為の補償も・・。
    申し訳ないと思いながらも拒絶するシーンは、実際のニュースで幾度となく繰り返されている光景です・・。

    それを一転、自身も当事者の立場にしてしまうところが作品として上手い・・。
    現実の世界ではいつもうやむやに終わってしまいがちですが、こういう展開ですと溜飲も下がるでしょう。
    最後、自分の身にも・・、他人事ではない、というところなど、何とも憎い持っていき方です・・。

    この劇団、ユニークな劇団名といい、かねてより気になってました。
    一度是非実際の舞台、観てみたいですね・・。

    2009/03/23 16:20

    to-ya>
    貴女は大丈夫だよ。だって彼氏いないじゃんっ!(爆)
    しかも、間が無く作る方でもないでしょ。更に、あんまHノタクウ雕セ蟆ムー。。ヨホゥ、チニン、゚・ム・鬣タ・。(苦笑!)

    愛人のとった仕返しという行動の恐ろしい展開も良かった!

    2009/03/23 10:52

    ほぇ~、面白そうな舞台設定ですなぁ~。
    スクリーンの裏側とは、予想外!!

    しかも、自分も感染している?!なんて、本当に怒りうる恐怖であると共に、自分には縁がないと思いたい(思ってしまう)ことだもんねぇ~。
    そのへんをいかに演じてるか気になる!!

    2009/03/23 05:23

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