満足度★★★★★
鑑賞日2018/07/28 (土)
Wordless殺陣。心踏音で一度観た時にまず思ったのが、想像以上に内容がしっかり伝わってくることでした。海外のパフォーマーが見せる…いわゆるノンバーバル芝居だと、やはりバックボーンにズレがあるせいか…伝わらないことは少なくないのですが、壱劇屋の本ジャンルは、殺陣を核とするエンタメ…時代劇等で培われた共通認識…いってみればお約束がシッカリ通用する世界なので、言葉がなくとも理解できる。
そして…凝りに凝ったダンサブルな殺陣、ありとあらゆる効果を使った演出で、それだけでも作品として成立しそうなパフォーマンス。特に終盤で…畳み掛ける敵陣を鬼が一閃したシーン…閃光を使ってストロボアクションの様に見せた演出は好きでしたねぇ。
ただ、芝居に殺陣にさほど重きを置かずに観ている私としては、芝居の中に…それプラスαの工夫があるところに、むしろ感心します。「心踏音」のソレは…芝居の中に仕込んだ密かな人間関係をセリフなしてシッカリ伝えてきたことでした。
「独鬼」にはその感心が2つあります。
以降、ネタバレBOXへ