満足度★★★★
鑑賞日2018/12/16 (日) 15:00
価格3,500円
6月の演劇企画集団THE・ガジラによるもの(原作準拠)が北極海での晩年(?)のヴィクターから始まったのに対してこちらは少年期から描き、生命研究の動機(原作では明確に語られないらしい)に迫る本歌取り。
途中で原典から分岐、ヴィクターが生命の研究に起因して暴走し悲劇的な結末を迎えるのはいかにも天幕旅団的な展開で「一歩間違えるとこうなったかも知れない平行世界」と言えるのではないか?
また、終盤でモンスターがヴィクターに「あなたは私に名前も付けてくれなかった」と恨み言を言うのは、名前がないゆえに現実世界で「フランケンュタイン」をモンスターの名前と勘違いするケースに対する抗議と言うか、そんな風に思えてニヤリ。
かつてザ・ポケットでもSPACE梟門でも対面客席にした天幕旅団だけに明石スタジオでも対面客席なのは当然と言えば当然。
さて、次はどの会場を対面にして「え、アソコで!?」と驚かせてくれるのかな?
【勝手にキャッチコピー】マザー・ファッカー、マザコンのヴィクター