ホリデーワーク 公演情報 演劇商店 若櫻「ホリデーワーク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     Aチームを拝見。

    ネタバレBOX


     形式的に言うと、1幕3場、と言えなくもない作り。1場~3場迄関連があるからだ。内実的には、1場、2場を別作品ととっても可能という印象を持つちょっと不思議な作りである。板上レイアウトは下手側中程に白い仕切を設け、その前後を出捌けに用いている他、上手は幕で仕切り出捌けは1か所。上手側はバーカウンター位の高さの調度、下手は1場では机と椅子。2場ではソファーセットに変わる。
     1場では、サッカーの花形選手に淡い恋心を抱く6人の女子高生が、サッカー部の練習風景を見る為に、演劇部の部室に集まっては恋に纏わるあれこれを談じ合う物語だが、演劇部に属する1人がオーディションを受ける練習にロミジュリの練習をしているのと重ね合わされているので、互いの話がコレスポンダンスを起こして響き合うのが良い。ただ、高1の女子のハズがいつの間にか高3になったりしていたようだ。その時、憧れの選手は卒業しているハズなのに同学年になってしまっている。
     2場は、教師を目指していた6人のうちの1人がファンであったが、どういう訳か新作を発表しなくなってしまった推理小説家の事情を描いた作品。これは、思いがけない展開があって肝を抜かれた。だから余り詳しいことは此処に書かない。
     3場は、件の女子が大学卒業後、念願通り教師になり、母校に赴任したのだが、居残り生徒の宿題が仕上がるのを待っている。課題は読書感想文だ。その生徒が読んだ作品は、何と彼女がファンだった作家の新作であった。(幕)

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    2018/12/20 01:04

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