オイディプス=罪名 公演情報 クリム=カルム「オイディプス=罪名」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    観客はテ―バイの民に見立てられ、席に座りオイディプス王の登場を待つことになる。王は立ち姿で座っている観客、民を見渡すという光景である。そこで本来であれば入場券代わりの”嘆願の小枝”に見立てた飾り物を差し出すのだろうが…。大筋は覚えていたつもりだが、劇としてみると印象が違う。説明にもあったが少し前衛的なところがそう思わせるのかも知れない。
    (上演時間1時間20分)

    ネタバレBOX

    場内は白色で統一し、壁には役者のパネル写真が飾られている。またいくつかの小物が置かれ、視点・角度によって見え方が違って見えるという科学的趣向のもの。本公演も観る場所によって演技が違って見えるということだろうか。
    客席は場内中央にそれぞれ壁側を向き、観客は背中合わせに座る。正面方向の演技は観やすいが後ろでの演技は振り向くことになる。客席を回るようにして演技を行うが、とても至近距離で全体を見渡せないのが不便だ。

    梗概…相当前に読んだが大筋は覚えていた。話は分かり易くするため時間を遡行させ、謎解きとして興味を持たせる構成にしていた。内容的には概ね原作通りだったと思うが、運命の悪戯、真実と絶望、悔悟と救済という心情の訴えが弱く思えた。物語の結末に一筋の光明(目では見えない)、救いがあったのだろうか。その結末部分(最高潮シーン)が曖昧で解りにくかった。

    同一の役柄を他の女優が演じる、そのリレーのような人物表現の演技は一体感がなく、今どの役柄を担っているのか考えながら観ることになる。また役柄を特定させないため、全員が黒い衣装を着ている。
    同一人物を複数の女優で演じる劇は何回か観たことがあるが、その時は場面の状況を違えたり、時代設定の変化等で納得するもの。本公演は時間的経過は感じられず、また状況変化は台詞説明で具現化に乏しいのが残念。演技は身体表現(パフォーマンス?)に近く、メイン(物語を紡ぐ)演技と民衆の声なき声を表現する役割が分担させているが、その交代がない。

    最後に、新しい試みにチャレンジしており、その姿勢は持ち続けてほしい。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2018/12/03 18:29

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