満足度★★★★
「ばけもの」の存在は不条理な何モノかと置き換えられるのだろうか?等、どこか深読みできそうな要素を振りまきながら、お洒落なピアノの旋律が耳に残る大人のおとぎ話みたいな作品でした。
「大人の」というのは登場人物が全員大人だからであり、大人ゆえに皆いろんなモノを背負っているわけで。
結果、血生臭い薄気味悪さと、人間臭い笑いが同居した独特の世界観に。
ばけもの退治であれば、昔々の農村が舞台というのが相場なイメージですが、現代風の時代設定というのは、これまたSFとも違った不思議な感覚。
ヤクザでガテンな男社会の中、女優さんの存在が花を添えていました。
ただひっそりと大人しく咲いている花ではありませんが。