満足度★★★★★
ホントだ、セットが素晴らしい!
開演前の舞台はまだ薄暗くなっているものの、よくここまでクラッシックな調度品が集まったものだとずっと眺めまわしていました。
そしてコーヒー牛乳などの品数乏しい壁のお品書き。
こんなに鄙びた所で、まさかのぼったくり価格に目を疑うものの、それもそのはずコンビニなど近所にあろうはずもない、とんだ山奥の温泉旅館なのでした。(でも誰も買わなそう)
そこに連泊しているのは企業戦士のお父さん、ひどくお疲れ気味。
事前のイメージではカトちゃんみたいな人だったのですが、意外にも長身でインテリタイプなお父さん。
当然ゆったりした時間を求めてわざわざここまで来たのでしょうが、おそらくその願いは叶わないであろう匂いが最初からプンプン。
やがて笑いの矢が次々と放たれ、全てが的中とまでいかなくとも、その矢のあまりの多さに思わず笑ってしまいました。
お父さん、気の毒なほど可笑しな休日に。
娯楽のテーマパークだったなぁ。という印象で、批評めいた事はどうでもよくなってきます。
「愛されつづけて30年」の理由がよく分かる劇団さんでした。
当日パンフというにはあまりに豪華仕様の「娯楽通信」特大号で、余韻を楽しみつつ、今からじっくり娯楽天国さんの歴史に浸ってみたいと思います。