こっちとそっち 公演情報 劇団時間制作「こっちとそっち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/11/14 (水) 19:00

    時間制作さんは今回で二度目の観劇になります。
    Twitterで舞台装置がバケモノというお話を伺っていたので、開場が楽しみでした。
    実際見るとかなり凄いです。
    登場人物や部屋数が多いのに、こんなにキッチリ全員の生活空間を作る情熱凄まじいなぁと思いました。
    個人的に8時だよ!全員集合のパトカーが屋根に突っ込むセットを思い出しました。

    ネタバレBOX

    絆がテーマのせいか、登場人物の孤独感が強く出ていたなと思いました。
    孤独感が強くてどうにかしたいのに、鎖に繋がれたみたいにそこから動けない。
    何も出来なくても、そこに居続けるしかないのは辛いよなぁと思います。
    でも結局、幸せになるには本人たちが「絶対に幸せになるんだ!」と
    不幸に傾かないように踏ん張るしか方法ないんですよね。
    最後は不幸に傾いていた姉弟達が踏ん張れて良かったと思いました。

    恋人同士や仕事仲間、幼馴染など色んな組み合わせがあり、
    それらが結構あるあると思ったり、リアリティを感じる中で、
    家族だけがどことなく異質に感じました。
    そういう家庭もあるだろうなぁと頭で思えても、
    どうしてもそうだと感じなくて、なんか不思議です。

    地域差別が身近にある環境で育っていないので、
    正直その辺りは「気持ちは理解できます」位のピンとこなさでした。
    作中も差別を実感できるほどの問題が起こらないので、終始そんな感じでした。
    そういう意味で一番感情が分かるのは東京から来た優生でした。
    でも、多分こんなピンとこない人々ばかりになった時に
    その問題は完全な終わりを迎えるのかもしれないですね。

    細かい所では、
    男女の喧嘩がかなり生々しくて、あるある!ってなりました。
    あと、最後に田中さんが孤独じゃなくてよかったです。

    お疲れ様でした。

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    2018/11/15 03:16

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