「コーヒーが冷めないうちに」 公演情報 川口プロヂュース「「コーヒーが冷めないうちに」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/11/01 (木) 14:00

    座席I列7番

    価格3,000円

    「そこに座れば時を翔けることができる」な喫茶店の席をめぐる4つのエピソードを連作短編風に綴り、第1話は「例題」、第2話が「基本形」、第3話は第4話の伏線的なものを見せてからの「応用編」、第4話が「別パターン展開」という構成にしたのが何度観ても巧みで感心。

    また、映画を観ていて第4話が以前観た舞台版と大きく違い、エンディングで原作として「この嘘がばれないうちに」(小説続編)もクレジットされているので推察したことがアフタートークでの川口さんの発言から確信となったりも。

    アフタートークと言えばσ(^-^) が観た1日マチネ、7歳の男の子(!)が「タイトルが先ですか?内容が先ですか?」という好質問をして、それに対して川口さんが「作品を作る時は常にタイトル先行。タイトルが浮かび、装置模型やキャストが決まるにつれて内容もできてくる」と回答したのがハイライト。

    あと、終幕時、「あるアイテム」にスポットライトが当たり、照らしている光の円が小さくなっていってフッと消えると、そのアイテムが残像で暗闇の中に浮かぶ……という演劇技法を使った視覚トリックがありるがこれも鮮やか。
    これからご覧になる方、最後は「そこ」を凝視しておくことをオススメ!

    なお、白いワンピースの女の「正体」について川口さんはいつ頃設定したんだろう?最初の戯曲の時点?小説化の時点?続編小説の構想時点?……というのが今回新たに浮かんだ疑問。(川口さんご本人から回答をいただきました)

    ネタバレBOX

    ところで第3話の冒頭、未来が母との写真を撮りにやって来るが、彼女にコーヒーを入れたのは誰?(答えは小説にあるそうな)

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    2018/11/03 23:41

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