美しい村 公演情報 タテヨコ企画「美しい村」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    数年前の借景芝居(ふうの芝居)の印象が強く、その後みた劇場(雑遊・OFFOFF)公演が普通である事に却って戸惑ったものだが、今回は先入観を捨て「普通」に観劇。
    今回は柳井祥緒の作でもあったが、らしい作品でありながら「柳井色」が薄れているのには好感が持てた(微妙な言い方になるが..)。

    ネタバレBOX

    ミステリー一辺倒で引っ張らず、人物のドラマの方に寄っている。確かに他殺事件が起き、犯人は確定されておらず、その事が焦点にはなっている。だが観客には現在の被疑者が誤認逮捕である事が薄々判り、徐々に明白になる。その経過でこの事件が起きたという戦後間もない時代の杜撰な捜査の方に焦点が移って行く。
    巧妙に真犯人捜しから視線をずらし、最後にそこに関心を戻すあたりは仕掛け人・柳井氏という所ではあるが主題はそこにはなく村であり警察組織であり、従来型を維持するために「真実は何か」を犠牲にしてしまう日本という社会の(現在に続く)風土とも言える「ありよう」にある。
    それを語るには十分なドラマであるかどうかは議論もあろうし、(私の思う)主題に集約しきれていたか等若干思う所もあったがが、役者の全体力量、舞台処理の美的要素も舞台の成果。
    今年観たd倉庫の他劇団公演でも同じ刑事役を超シリアスに演じた霧島ロックが、今回はキャラを違えてやはり貢献。

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    2018/10/28 09:14

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