満足度★★★
鑑賞日2018/10/24 (水) 19:30
巧妙な作劇だった。新婚の「わたし」は、脱サラして郊外に引っ越した「旦那」の親の家で甘い新婚生活を始めるが、脱サラに失敗した舅・姑・義妹と同居する破目になり、嫁姑の戦いが始まる。そこに、「わたし」の友人、旦那の幼馴染み、コーヒー豆の販売員などがからみ、「わたし」の秘密が明らかになるが…、という物語。昭和の三種の神器「冷蔵庫」「洗濯機」「カラーTV」を自慢する「わたし」のセリフから、昭和の物語かと思うと、スマホも出てきて時代が分からなくなるが、それこそが秘密のヒントという脚本が巧みだ。ただし、これはこの劇団のスタイルなので、しょうがないのだが、芝居のテンポは感心しない。それと、タイトルは余り活きていない気がして勿体ない。