満足度★★★★★
最近観劇から遠ざかっていたが、ここだけは見なければと思った。
毎回違う印象を受けるけど、今回はド直球なウェルメイド。
相変わらず登場人物の際立たせ方は素晴らしく、誰が舞台上に出てきても飽きない。
出演シーンの数や時間はきっと多い少ないあるはずなのにみんなが均等に出ている感覚になる。
不思議である。
思い出の価値や、地方のコミュニティの価値、都市開発の意味、地方創生がどういうことか、多くは語られていないが、父親と長男、その妻、弟などの台詞や仕草に随所にちりばめられ想像が繋がっていく。
参加型の演劇であることは間違いないので、集中しながら見れば豊かな演劇体験になると思う。また観劇を始めようと思える作品だった。