Naked Girls - 裸の女達 公演情報 劇団ノーティーボーイズ「Naked Girls - 裸の女達 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ストリップ劇場を廃業する最後の1日、昭和から平成にかけてストリップ業の盛衰とそこで働く人々の人生模様をコミカル、人情味豊かに描いた艶劇。上演時間は2時間20分と長いが、飽きることなく逆に引き込まれるほど観応えがあった。
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    時代設定は平成と昭和を往還させ、ストリップ(劇場)の盛衰と共にスタッフ、キャストの人生-喜怒哀楽が心情豊かに描く。特に踊り子としての”芸”に対する誇り、一方1人の女としての”性(さが)”が悲哀として展開していく。

    セットは、ストリップ劇場の楽屋、大きく上手・下手側に2分割し、上手側は畳敷に化粧台、派手な舞台衣装、下手側に机、出入り口に浮世絵柄の暖簾が掛かる。全体的に和風、艶福的雰囲気が漂う。ラストには畳敷がステージに場面転換させショーが始まる。

    梗概…当日は小屋・踊り子への男女の記者が取材。しかし看板ストリッパーは腕を骨折、そこにかつての看板ストリッパーが戻って来る。実は彼女を呼んだのは、現在の看板スターで、共に支配人の現彼女であり、昔彼女であった新旧ライバルでもある。このストリッパーたちの因縁は、取材に来た女性記者にも関係してくる。

    ステージという表舞台の華やかさ、楽屋という裏の実生活という表裏に潜む人生模様が1日という時間・場所という限定空間でしっかり描かれる。時の刻みとして、1人の女が愛する男を待つ姿、その男の娘をストリッパーという仕事で育てる母親としての姿、そこにも表裏が見える。しかし娘の思いと母の生き方の相違が痛いほど伝わる。

    ラストのショーは妖艶・コミカルな多様な魅せ方で楽しませる。先のホロッとさせるシーンとの対照的な印象付けは見事である。
    全編をこの小屋にいたストリッパーが地縛霊のように温かく見守るヒューマンドラマ。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2018/10/05 17:43

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