誤解 公演情報 新国立劇場「誤解」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アルベール・カミュの1944年の戯曲。
    チラシのあらすじより少し多くを書くのでネタバレに入れます。

    ネタバレBOX

    『母と娘が営む小さな宿、二人は陰鬱な田舎から明るい海辺への移住を夢見ていた。そのために単身の金持ち客を殺して金品を奪っていた。今夜の客は20(?)年前に二人を置いて家を出た息子。成功した彼は妻を別の宿に泊め、二人を驚かせようと、正体を隠して二人の前へ出る。気づかない二人は…』

    観るべきは予想される悲劇の後の3人の女性の言動でしょう。それは沢山のサブテーマを語っています。自殺、他殺、母と息子、母と娘、現状打破、等々。メインのテーマは…。分かっていないことを書いても説得力ゼロなので止めておきましょう。年老いた使用人も曲者ですね。

    前半はどうにも退屈で時々意識が飛び、後半は娘の大量の言葉に理解が追いつけずで、戯曲を読み舞台を3回くらい観ないと私には分からないなあというのが正直な感想です。言い訳をすると、皆さん声を抑え気味なので集中して聴くのに疲れたということもあります。前日の若者の大きな声に耳が慣れてしまったのか、補聴器が必要になったのか(泣)。分からないものの、久しぶりに脳みそを動かすきっかけをもらったので星4つです。

    公演に合わせて雑誌『悲劇喜劇』11月号(10/6発売)に新訳の全文が掲載され、内田樹さんの解説も載っています。会場でも先行販売中。

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    2018/10/05 09:37

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