14歳の国 公演情報 早稲田小劇場どらま館×遊園地再生事業団「14歳の国」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    1998年初演の本作を再演するにあたり、作・演出の宮沢章夫さん自身があいさつで
    「1997年の、神戸のニュータウンで14歳の少年が犯した凄惨な事件や、その翌年、
    社会問題になったバタフライナイフを使った殺傷事件の生々しさがこの20年でよく
    わからなくなっていることだ」と、不安点を語っていましたが、ドンピシャになった
    感じがあります。「らしさ」はあるけど、さすがに古い感じがしました。

    ネタバレBOX

    舞台は1998年のある中学校。あるクラスが体育の授業中、教師5人が密かに持ち物
    検査をすべく、空っぽの教室に侵入。他の先生はどうやら黙認しているものの、
    音楽の先生だけ融通の利かない性格を敬遠されてか、ただ独り計画を知らないらしい。

    教師たちはダベりながら持ち物検査をするが、会話はかみ合わないまま至るところで
    衝突が起こる。あまりにかみ合わないため、「こいつら一体何なんだ?」と思うほど。
    もちろん、肝心の持ち物検査は終わらず、1回目は時間切れで立ち去る羽目に。その
    1週間後、今度は綿密な計画を立て、役割分担したはずなのに、検査はやっぱりうまく
    いかない。

    しかし、そんなこんなである生徒のバッグの中からバタフライナイフを見つけるも、
    ナイフを預かった一人の教師がなぜか勢いあまって同僚教師を刺し殺してしまい、
    皆が呆然とする中、突然の幕切れ…といった感じです。当時の不穏な空気を吸い込んだ
    不条理演劇といった趣なのかな。

    https://www.amazon.co.jp/14%E6%AD%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD-%E5%AE%AE%E6%B2%A2-%E7%AB%A0%E5%A4%AB/dp/4560035237

    筋がほとんどないような作品なので、やり取りを知りたかったら↑の単行本が参考に
    なるかも。

    ひとつ印象的だったのは、教師のモリシマさんが何度も自分に言い聞かせるように
    「わたしたち、何もおかしなことはしてないですよ!」と言ってるのに、誰か教室に
    来たと錯覚するや、みんなして机の陰に隠れるし、学校の秩序を守ろうとしてやってる
    はずのことなのに、自分たちの方がやましい存在に反転しているその構図ですかね。

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    2018/09/30 23:27

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