満足度★★★★
役者さんは中堅の比較的若い方が多いように見えました。皆さん熱演ですが、元々がかなり年齢の高い設定なので、無理をしている感が否めません。さらに先々週、ベテラン俳優さんによる同じ演目を観たのでそれと比べると軽量級な感じがしたのはアンラッキーでした。
悪役の3号と10号は演技は十分良いのですが、やはり根本的に若くて良い人感が滲み出て、パワハラ偏見親父には見えませんでした。主役の8号は誠実感はあるもののちょっと地味ですね。7号はこのくらい若い方がむしろ合っている気がしました。12号は元々軽い人物の設定ですがちょっと今風な味をつけ加えてあって良いアクセントになっていました。
いくつか勢いあまって言ってはいけないことを言ってしまう場面がありますが、気合が先走って早口になって何を言っているのか聞きにくいことがありました。舞台も客席も「やっちまったなあ」という雰囲気になるはずが、もやもや感が漂っていました。
舞台が狭いので定番のトイレがありませんでした。鍵をかけられて長時間缶詰めになるのにどうなのよという気はしますが、元々気分を変える以上の意味はないので大した問題ではありません。ただ逆に言うと気分転換が難しいということにはなります。客席の関係から全方位に向けて芝居をすることもあって円形のギリギリ12人が座れるテーブルになりました。ちょっとせせこましい感じがしたかも。
(追記)トイレ休憩の雑談も結構重要な気がしてきました。
舞台上にお土産付き1万円の席を設けていました。壁があってはっきり見えないのですが結構埋まっているようでした。会場が小さいので大きな声は前方席ではかなりうるさく聞こえたことでしょう。そういう点では1万円席は良席ではなかったかもしれません。
雨のため前説を長めにやっていましたが、ネタを用意してきてほしいものです。
カーテンコールは最低でした。舞台の灯りが消えて、再点灯したら、終了のアナウンスなんか流さずに、さっさと出てくれば良いのに。何をもったいつけているのでしょうか。