見ることについて考えながら演劇を作らなくてもいいんだ、と思った。というか、見ることについて考えながら演劇を作らなくてもいいと思っている私は、この作品をつまらないと思った。
多くの人が演出上使うであろう、むりういの窓越しに見えた出演者や女の人はTVコマーシャルのようで、そこにはテレビCMを見る楽しみやそこから派生する散歩の楽しみ、はもちろんあるのだが、全ての演劇はテレビCMを見る楽しみや散歩の楽しみを含んでいるのだから、別にどうということはない。
帰り道、私は同じ通りの100均で300円の傘を買った。メガネをかけた店員さんがかわいくて、彼女は私にいま包丁がもらえるキャンペーンがやってるんですけれど・・と言って、少し変な感じになった。