満足度★★★
イギリスの女性若手作家による3.11大震災と原発事故の後の話です。ただし場所をイギリスに移しています。
事故後しばらく安定していた原発に不具合が起こり、これ以上若い作業員が被爆するのを見過ごせないと、かつてそこで働いていた初老の3人の物理学者がためらいつつも使命に突き動かされて原発に向かって出発する。…大略そんなところです。
英米では好評ということですが本場(?)の日本ではその程度の覚悟は7年半前にできているので、何を今更です。また「戦慄とサスペンス」とはどこのことを指すのか分かりませんでした。
というわけで豪華な俳優さんを楽しむことにするのが吉でしょう。高畑淳子さんの衰えを知らない肉体と全能感には圧倒されます。若村麻由美さんを生で拝見するのは初めてなのに老け役で残念です。あの輝くような美しさは次回に期待しましょう。鶴見辰吾さんは実年齢で10才年上の高畑さんの旦那さんというちょっと損な(?)役回りですが、若いころは二人と付き合っていたという設定なのでプラマイゼロでしょうか。
高畑・鶴見夫妻の家のリビングで行われる1幕の舞台です。チラシにあるような防護服を着たシーンはありません。ちょっと騙された感がしました。
ポスターが売っていました。B2版(515x728)が500円、B1版(728x1030)が1,000円です。