寒花 公演情報 ハツビロコウ「寒花」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    1997年の鐘下辰男作、文学座初演の名作。
    安重根の収監から処刑までの刑務所内の人間模様を描いている。暗殺から裁判までの状況は回想すらされない。
    場所が旅順にある日本の刑務所というだけでしばらく頭が混乱してしまう(お恥ずかしい)。

    彼が刑務所員と良好な関係にあったことは事実らしいが、収監直後の厳しい扱いがどういう理由でどのように軟化して行ったのかがもう一つ分からなかった。

    ネタバレBOX

    外務省の役人黒木鉄吉を女性の設定にしている(木村伝兵衛か!)。斜に構えてわかったようなことを言っている飲んだくれ医師に、彼女が「お前のような奴が一番の卑怯者だ」と言うところは痛快だった。そこは女性であることの効果を感じた。

    →紹介されるときに名前に違和感がなかったので当日パンフレットの間違いかも。

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    2018/09/12 13:47

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