満足度★★★★★
鑑賞日2018/09/07 (金) 19:00
久々に芝居を観て泣いた。それほどの出来だった。遊眠社時代の89年の初演、92年の再演、2001年の新国立劇場プロデュース、そして昨年の歌舞伎座公演と全て観ているのだが、野田地図での再演を心待ちにしていたせいもあり、最後の妻夫木の「まいった、まいった」で、本当に「まいった」になって涙がこぼれてきた。初演の感動と比べるというのは適切ではないと思うが、初演が若さの勢いの芝居だとすれば、本作は計算された円熟の舞台だと思う。もちろん、野田の年齢も立場も全く違うわけだが、現状で最高と言える座組での公演は大満足だった。