白雪姫という女 公演情報 ライオン・パーマ「白雪姫という女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★








    御伽噺には〈現実とは懸け離れた架空の話〉とする意味があるという。たしかにお椀に乗った小人は そう流れてこない。だがそれも、幼児向けであるため分量の都合でカットしたに過ぎず、絵本に書かなかった物語には、〈現実〉(オルタナティブ)がそびえているはずだ。ライオンパーマが得手するのはこういうことである。




    〈白く雪のような肌〉の白雪姫は善意だ。それに対し、加齢とともに老いていく妃はジェラシーの象徴として、今日捉えらているが、美女と名付けられる人間において、その絶世はたやすく移ろいやすい。まるでベルトコンベアーだ。常に次が待機するからであり、古今東西普遍的だといえる。30・40代になった白雪姫はソバカスをケアしているのか。爆笑する綾小路きみまろのカセットテープを家でこっそり聴いたりしているのだろうか…。





    ライオンパーマの舞台は笑えるシーンも多かったが、儚さと共存していたように思える。シチュエーション芸を活かしつつ、根底には人間を狂わせるジェラシーが横たわっているからであろう。

    誰が主役かと問われれば難問だ。なぜならラストのラストになって決するから。

    シーンごとの全体像が もっと まとまっていたら良かったか!?

    でも、はじめて観る方から劇通さんまでお勧めできます。丹羽さんの役柄、出身劇団がコミカルだっただけに適ってましたね。












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    2018/08/27 01:54

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