満足度★★★★
はじまりの前のはじまりから魅力的
まだ桜の季節の喧噪からはほど遠い目黒川沿いの、ビル街の一角にあるGOTANDA SONICの前の暗がりには、開場前というのにけっこうな人だかりが。おそらく、限りある当日券を求める人も多かったのだろう。はじめて訪れた場所だけに、入口すらどこかわからないまま、予約していたチケットを受け取り、列に並んで待っていると、すぐにガラガラガラと音を立ててシャッターが上がりだし、ようやく会場内の様子が判明。奥にはライトに照らしだされたステージが、それまでの夜闇との対比もあり、皓々とまぶしく輝き期待感を煽る。開場しただけだというのに、けっこう昂揚。一方、手前の入口横のウインドウには、ハート型に折られた無数のパンフレットがクリップで止められ愛らしく貼りつけられ、場合によってはドリンク券がなかに封入されていると告げられながら、観客はそのなかから一枚撰びとりながら入場。もう、それだけで楽しい♥
あらためて、舞台のうえの作品だけが快快の魅力ではないと痛感。なので、あえて野暮な劇評めいたことは省いてしまうのもあり、だよね?