夏の夜の夢、宮澤賢治の世界 公演情報 J-Theater「夏の夜の夢、宮澤賢治の世界」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     箱馬を使うが、舞台上は基本的にフラット。演目は上演順に「やまなし」「よだかの星」「月夜の電信柱」「注文の多い料理店」の4作。(華3つ☆)

    ネタバレBOX

    これらの作品をオムニバス形式で上演するが演出は可也オーソックスである。ただ、夏ということもあり、オープニングのダンスでは浴衣を着て踊ったりもする。が、浴衣では基本的に手踊りになるのでこれは長所短所相乱れる結果になった。夏らしさは出ていいのだが。西洋的なダンスをやるなら下駄を履かせてタップ風のダンスをやるなどというのも手であろう。
    「やまなし」は様々な色彩のイメージや水底から見える水泡の煌めき、魚体の色彩変化など瑞々しいイメージが作品の大切な要素なので、予算に無理がなければ照明なり何なりで銀河のイメージや色彩の変化をグラデーションで表すなどの工夫が欲しい。
     基本的に作品は朗読形式をベースに進行し、適宜キャラクターが形態を演ずる形式だが、間の取り方、音量の調節、センテンスの区切り、滑舌など何れも正確で明瞭であり、どの朗読も上手い。形態模写もまずまずである。スタニスラフスキーメソッドをキチンとやった韓国小演劇界のトップクラスには到底及ぶべくもないが、未だ若い役者ばかりなので今後の修練次第で伸び代は大いにあろう。
     Jシアター自体が若手育成を目指しているということもあり、余り奇を衒った演出をしていないという側面もありそうだ。

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    2018/08/19 09:04

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