満足度★★★★★
「漂流ラクダよ、また会おう R18」を鑑賞。
テイストの違う短編が問いかけてくるのは「存在」ではないか。
信じていた「自分」が相手には「別の自分」として映っていた。
自己の存在のはかなさ、自己主張の虚しさ、
所詮自分は“相手に委ねられている”ことの腹立たしさ・・・。
自分を見失いがちなのも当然、私たちは“人の思惑”で生きている。
そんな真面目なテーマを内在させながら、R18で崩してみせる、
このバランスがいつも楽しいんだな。
少々の下ネタでブレるようなテーマではないから出来ることなのだろう。
「君といつまでも」の静かな狂気に寄り添う哀しみが素晴らしい。