満足度★★★★★
メタファーと活力の間
「薄い壁一枚で仕切られながらも、隣とのつながりを持たざるを得ない」という<ネットカフェ>という題材は現代社会のメタファーであり象徴にもなっており、作・演出の佐藤氏のいい意味での企みがまず魅力です。終始テンポのよい笑いで包まれており、とても元気をもらえる舞台でした。少なくとも1月まで日生劇場で上演された「ドロウジー・シャペロン」よりも私はたくさん笑わせていただきました。
速いセリフ回しと気弱さを巧みに演じる店長役の嶋氏、
ハードボイルドなルックスでセクシーボイスな笠野氏、
スーツ姿がサマになっている水澤氏、
実は甘い歌声を持っている猿渡氏、
毎回、多種多様な人格を巧みに演じ分ける大澤氏、
いい意味で異様な存在感を放っていたヒロココバヤシ氏、
オタクの演技とのギャップが際立っていたAKKY氏、
圧倒的な安定感のある泉氏、
舞台の上にいるだけで観客に「癒し」を与えてくれる日暮氏、
「あ、こういう人、いるいる」と思わせてくれたまつおか氏、
初参加の印宮氏、南須原氏も今後のステージ楽しみにしています!