ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ 公演情報 ニ兎社「ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「vol.1を期待してはいけない」と思いつつ当日を迎えたが、劇場に入れば当然だが期待は高まる。・・うまくまとめた戯曲ではあった。だが一作目が「空気」の怖さを鋭く伝えていたのに対し、二作目では「空気」の問題は背景化して薄まったように思う。「ザ・空気」のタイトルに偽りとまでは言わないけれど、もし残すなら単にvol.2ではなく副題を付す等が親切といえば親切?(国会記者会館屋上を封鎖せよ! とか。まぁそれはないが..)
    演技の問題では、コメディとシリアスのバランスの取り方の点で、安田成美がシリアスを背負い切れないというか・・。
    ・・などと何か言いたくなるものの、時事や社会的問題を反映した作品が期間をおかず世に出される演劇の形は貴重で、この完成度に対して作品批評な言葉を連ねる事の申し訳なさ、もどかしさもあるのだが。

    ネタバレBOX

    戯曲の構造について。ドラマを牽引する「人間の動機」として、疑惑の首相の記者会見をフレームに収めるための「穴場」(記者会館屋上)に潜り込んだ主人公(ネットニュース主宰者、安田成美)の存在があるが、彼女が「いかにそれを撮りたいか」の強い思いを、個人の来歴にも結びついたものとして想像させ、ドラマの軸としたい所、そこが弱いと感じた。私は演技でクリアできる問題のように感じながら見たが、馬渕英里何や眞島秀和の演技にも正解でないと感じる箇所があった。作演出の永井氏的には、どうだったのだろう?

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    2018/07/25 06:37

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