満足度★★★★
オープン初日に仲の悪い女優同士が鉢合わせしたり、ミーハーなカップルがいたり、映画監督、パパラッチ等々クセの強いお客様が続々。
登場人物の一人が「あれっ何か前に見たことがあるような気がする」の台詞に「おやっ(別の意味で)自分もこの感じ観たことあるような気がする」と頭の中でつぶやいていました。
現代日本の設定とはいえ舞台は孤島に佇む洋館ペンション。そして外は嵐。
異なる部分も沢山あるものの、この感覚は昔観た『マウストラップ』じゃないのかと。
島の名前も「アガサ島」・・・確信犯決定ですね。
全員容疑者の殺人事件に、ペンションの中は疑心暗鬼の渦。
このままアガサ・クリスティーのエッセンスたっぷりの本格推理ミステリーとして正統に突っ走るのかと思いきや・・・
再演もあるかもしれないのでこれ以上は自粛ですが、結局しっかりオリジナルな作品でした。
大胆な構成、ラスト20分が本公演の本当の核なのでしょう。
このストーリーを制作する過程に興味が湧きました。