満足度★★★★
鑑賞日2018/07/12 (木) 19:30
若さとベテランの味が、ほどよくミックスされたエンターテインメントで面白かった。京都での三代目阿国の話題を軸に、もしかしたら歌舞伎はこういう風に江戸に移ったのかもしれないな、という壮大なフィクションを、一気に駆け抜ける、爽快な舞台だった。若さを中心にしながらも、少年王者館の井村昴や浅倉洋介といったベテランがしっかりと押さえる所は押さえる。最も印象的だったのは、女形(オカマ)の役者を演じた岩井梨沙子で、若いのにしっかりとした重みあるセリフ回しだったので感心した。
欲を言えば、やや冗長か。『飛び火』のときにも同じことを思ったし書いてる。余計なセリフや演技を絞って100分くらいにはできるのではないか。