満足度★
鑑賞日2018/06/28 (木) 19:00
座席L列10番
壬申の乱という歴史的な事件を、どのような解釈で表現してくれるのだろうといった興味のみで観ました。古で代の事件で歴史的資料が少ないだけに(ましてや、公文書のみ)、登場人物の性格や価値観、行動原理はいかようにでも解釈できるはずで、それは脚本・演出家の想像力、というか妄想の跳躍力が試されるはずなのですが、、、、、
まず、前説で4人の若い役者さんが出てきたときから、あ、こりゃだめだわ、と思ったら、やっぱりだめでした。彼らが陽気に戯れていると、稗田阿礼役の女性のの方が、「もう始まるぞ!」と叱りに舞台に出てきて、彼らは走って舞台袖に走っていきます。
おいおい、今、アイドルの歌謡ショーでも、こんな始まりはしないだろうに。
言いたいことは山ほどありますが、以下。
1.恋愛モード入れすぎ。
2.登場人物の心情とその変化が一向に判らない。
3.大海人皇子の進軍がちゃちい。なんか、桃太郎に犬、雉、猿がついてくるような
いや、「勇者ヨシヒコ」のエンディングみたい。
4.殺陣がおそまつ。
5.場面転換を上から下げた綱と舞台に置いた綱で表現したいたようだけれど、
あれ、下の方の席の方判らないと思う。上から見ていてもよく判らない。
などなど。
で、一番の問題は、稗田阿礼の役者さん以外は皆セリフがうまく喋れていない。
なお、こうした皇紀作品を上演するときは、元号でやるべきです。西暦でやってもどうせピンとこないし。