満足度★★★★
鑑賞日2018/06/13 (水) 13:00
価格3,500円
【赩の章】
歴史に(罪人としてではなく)名を残す女性を中心に描き健全な印象だった黈の章に対してこちらは犯罪者が主人公なためインモラルかつグロ気味。その意味で前年の「血糊を使わない虚飾集団廻天百眼」に近いノリ。
1編目の「俺はアンドレイ・チカチーロ」はお得意の(爆)シリアルキラーもの。一部のスプラッタシーンを映像で見せていたが、そこを舞台で見せたらまるで虚飾集団廻天百眼?(笑)
2編目の「切り裂きジャックたるために」も血や臓物が出るスプラッタバイオレンスだが、どこかユーモラスでもあるのは常川さんのキャラか?(笑)
「ウェスト夫妻の偏り尽くした愛情(闇)」は初演のバイオレンスコメディを踏襲した黈に対し奇妙で妖しいフェティシズムバージョン?アガリスクで言えば時かけと2.0どころではなく紅白と卒業式以上に異なる(台詞も)。宇野主宰によれば口だてで作ったとのこと。
そう言えば台詞で「自動小銃」と言いながら、手にしているのはリボルバー、というシーンがあった。「そんな大口径の銃、当時はまだないだろ」というレベルなら「記号としての拳銃」としてとらえれば許容範囲内だが、リボルバーを自動小銃と呼称するのは自転車をオートバイと呼称するようで抵抗がある。