メガネに騙された 公演情報 箱庭円舞曲「メガネに騙された」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    それでも騙されたいから。
    箱庭円舞曲はブレない。
    タイトルとは違う話であり、でもタイトルからはつかず離れず。
    そして、タイトルから問題を提起してくる。
    言ってしまえば、気持ちのよい裏切りがそこにある。

    色眼鏡という言葉があるように、確かに誰もが眼鏡をかけている。
    そこを残酷なまでに抉り出し、今回はやや露悪の体すらある。
    古川が本質をここまで攻めることは珍しい。が、考えさせられる。

    今回は、現代の農業が抱える問題も主題となってくる。
    精力的な取材の結果が自然にドラマに取り込まれており、
    質のよいドキュメンタリを観ているような感じさえある。
    (都会人向けの)就農センターという舞台設定も、
    都会人と現地人の交流の場としてごく自然であった。

    今回も気持ちよく裏切られた。

    ネタバレBOX

    舞台セットが広がり(と言うしかないのだが)、物語が始まる。
    観客をしっかりと掴む術を知っているというか、見事である。

    今回、実際の町の名前を使っていることを観劇後に知った。
    あくまで架空の町で名前だけの使用なのだろうけれど、
    産地偽装というデリケートな問題を扱っているだけに、
    その辺の配慮が無いように感じられたのは残念。

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    2009/03/02 21:37

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