ツヤマジケン 公演情報 日本のラジオ「ツヤマジケン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    95分。

    ネタバレBOX

    大月(永井佑衣)…1年。キコにべったり。部活で浮いてる。父が大麻でつかまるなどあんまりいい人生歩んでない系。
    キコ(藤本紗也香)…2年。ゆったりとした思考で大月や勝田から好かれる。ムツオのことを大月にはチクった。演技は下手。
    マコト(土橋美月)…1年。好きな人を困らせたいという変態願望が抑えられないことを自覚している。
    サヤカ(鶴田理紗)…3年。部長。皆から頼りされるマジメな性格ながら顧問とも関係しちゃい、それを悩みとしている。
    宅間(大塚尚吾)…顧問。教え子に手を出すこともフリーという考え。基本人に投げる、問題を受け止めない系。
    松永(古田希美恵)…2年。前上に他校の好きな人の相談してたけど出し抜かれて不仲になった。
    前上(瀬戸ゆりか)…2年。松永の親友だけど、オトコの件でモメて怒りをぶつけた。
    ハジメ(赤猫座ちこ)…2年。ユウと仲良しで、ユウの罪を分かち合おうと自らの手も汚すが。
    ユウ(田中渚)…2年。演劇熱は低めで、最近できた彼氏と連絡とりたくて電波を探し続ける。松本をボコした。
    トモコ(久保瑠衣香)…3年。副部長。演劇熱高く、マジメに合宿に取り組もうとするが、ハジメに指をやられる。
    勝田(沈ゆうこ)…3年。以前はキコと仲良くしてたけど大月にとられたことでトモコにすり寄る。
    松本(野田慈伸)…施設管理人。大麻栽培などに手を付ける。大麻の件でユウにボコされハジメにとどめをさされる。
    ムツオ(安東信介)…施設に逃げ込んだ大量殺人犯。キコに姉に姿をみる。

    女子高演劇部の合宿。施設に着いた矢先1年の都井が行方不明のトラブルが起こるが、たいていの人間は自分優先の行動をとっている。その内、松本がやられそれぞれの人間関係も歪みだし、キコはユキに銃を授ける…。
    単純な百合的な話でなく、上下左右斜めに向かう気持ちと自分に向かってくる気持ち(向かってこない気持ち)の折り合いがつかず、狂いだしていく面々。ツヤマ事件が借景にあるというように、閉鎖空間での人間関係のドロっとした部分が狂気に走るキッカケとなるようなテイで、平平凡凡な女子高生らが道を外し始める感がよいインパクトを産んでいる。気持ちの反射で、心が歪んでいくサマは何とも言えない心苦しさ(共感か?)があった。
    ラストのキコとユキのシーンは、ユキの想いという感じでもあるし、それぞれの想いが突き進んだ未来のようでもあるし、あっさりながらいい味わい。

    キャラ的には、大月の動じない感(実際は育ちの影響だろうけど)とか、キコの動じない感(これは天然なのか世渡りテクか)とか、サヤカの優等生ながら踏み外してるキスキー感とか、ハジメの純粋さ(のように受け止めた)とか好き。リアルなトモコ像が一番胸にキタんだけど。

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    2018/06/10 18:19

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