ドブ恋9 公演情報 女々「ドブ恋9」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    知人の役者・古川奈苗が出演している女々公演『ドブ恋9』を25日昼に観てきた。会場は下北沢の小劇場B1。この劇場は、同じく下北沢にある小劇場・楽園と共に客席が舞台にL字2面に配置されているちょっと変わったハコ。今回のドブ恋9は、13人からなる4チームによる競演で、各チームが1話7,8分程度の小話を14話演じるオムニバス形式の舞台。自分の観たのは、4チームの中の「ダニチーム」の公演だ。

    14話の話の三分の二くらいはややアダルト系の内容。ちょうど、アメリカのペーパーバックになっているプレイボーイのセクシー小話集を舞台化したような趣。残りの三分の一は切なさが漂うような内容だった。
    特に印象に残ったのは中盤から後半にかけての話。客としかセックスをしたことがないデリヘル嬢と、風俗嬢としかセックスをしたことがない客が互いに相手を素人としてセックスしようとする「素人として」(びゃい。+古川奈苗)、ベテランのAV女優とAV男優がプライベートで付き合うとピュアな関係になる「熟練のピュア」(宮地大介+堀さやか)、キャバ嬢と店の送り運転手の間に芽生えたつかの間の恋心を描いた「急」(宮地大介+三浦あくり)が特に印象的だった。

    中にはちょっと懲りすぎて内容が空回りしているかなぁと思える話もあったが、総じて役者の演技力が物を言う作品集と言えるだろう。このシリーズも9回目か。先に挙げた印象に残った話3題は、小話舞台だけにとどめておくのは勿体ない。出来れば90分くらいの舞台に仕上げて上演してもらいたいものである。

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    2018/06/01 21:11

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