10周年に相応しい作品だった
作劇としては、ストーリーはあるのだが、いつも以上に、解体され、無意味化した、いつも以上にフェリーニのようなめくるめく世界で、上手く行かないとぐちゃぐちゃになってしまう芝居なのに、展開も早く見事でとても面白かった。これはノゾエ征爾さんのイメージが明確で、役者がスゴく上手いから行くんでしょう。ノゾエ君の感性には何か貴族的な、ドイツオーストリア系の薫りがするのだが、今回はそれを隠さずに曝けだして挑んだ。世界のエグイ話をこれでもかとやるところなんか分かりやすい例。
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