満足度★★★★
アガサ・クリスティー張りに全員が真犯人の可能性を秘めたストーリーではあるものの、謎解きを楽しむというより、どうしても注目してしまうのは、その人間模様。
仕事仲間が容疑者のまま自殺してまだ日が浅いというのに、この雰囲気は一体なんだ。と最初からイヤ~な人達だという印象を持って観ていましたが、さもありなん。
己のセンスを競い合うパッケージデザインという業種も関係しているのでしょうか。
本来視線をそらしてしまいたいはずなのに、思わず凝視してしまう心の闇。
日々満員電車に揉まれ、会社では自信をすり減らしていく都会の日常が、自分でも意識しないうちに心を歪めていく人物サンプルを目の当たりにしている様でゾッとしました。