満足度★★★
鑑賞日2018/05/06 (日)
10年前の2008年に他の劇団さんで上演され、とても印象に残った大好きな作品を、今回STRAYDOGさんで上演されるという情報を知り八幡山ワーサルシアターへ。過去を捨て新たなスタートを切ろうとしている一人の男の物語。原作のユニークさ、メッセージ性の強さは10年前も今回も満点だと思っていますが、同じ脚本でも演じる人や演出が違うとこんなに変わってしまうものなのかというのが率直な感想です。役者さんのエネルギッシュな熱演は素晴らしかったですが、やはりこの劇団さんの数々の公演に共通して言えるのは、不必要なダンスシーン、カラオケのような歌唱シーンが盛り込まれていることでイマイチ何を伝えたいのかが分からなくなる部分があることかと感じます。特に今回のようなスピード感のあるコメディー作品において、流れを断ち切るようなシーンが幾つか見られ残念でした。劇団の特徴なのかもしれませんが、個人的にはあまり好みの演出・脚色ではありません。初見の役者さんですが、武田義武役の赤羽一馬さん、荒木輝役の聖あきのさんはバカップル役を好演されていたように感じました。ただ騒ぐだけではない面白さがありました。