満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/04 (金)
世界最高峰のミュージカルと言われている「メリー・ポピンズ」の初めての日本公演を観にシアターオーブへ。世界各国で上演され、世代を問わず愛されている名作。とは言え、個人的には映画版を観たことが無く予備知識が乏しい中での観劇でした。しかしながら、オープニングから舞台装置の凄さに圧倒され、生演奏で次々に繰り広げられるミュージカルナンバーの数々に終始感激。星5つでは足りないくらい大満足のいく観劇となりました。仕事に打ち込むあまり妻子との関係性が疎遠になってしまった父親。その家族の関係性がメリー・ポピンズの不思議な魔法によって改善していくという心温まるストーリー。仕事中心社会の日本においても十分に重ね合わせることが出来、メリー・ポピンズのような存在こそが日本の社会に必要なのではないかと感じました。「私は何も説明しません」というメリー・ポピンズの淡々としつつも真の通った言動がカッコイイ。役目を果たし飛び立つクライマックスシーンは実に感動的で、会場中が大きな拍手に包まれていました。この作品を通じて気付かされたことは決して一つや二つではなく数え切れないくらいあるように感じます。非常に内容の濃い見事なミュージカルでした。文句なしの満点評価。