ヘッダ・ガブラー 公演情報 シス・カンパニー「ヘッダ・ガブラー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/04/18 (水)

    寺島しのぶさんが美しかった!仕草、歩き方が、とても綺麗で優雅!素晴らしかったです。髪形もこのチラシよりも断然素敵でした。

    このヘッダという女性は、高名なガブラー将軍の娘でかなり甘やかされ、ちやほやされ、傲慢で、自己中心的・・・・とてもお友達にはなりたくないタイプ・・・父亡き後は将来有望な学者イェルデン・テスマン(小日向文世)と結婚します。だけどおっとりとして、育ての親思いの彼は、ヘッダの望みはかなえてくれようと努力はしてるけど、ヘッダとは違った意味でマイペースで、ヘッダは彼にイライラし、早くも結婚生活に退屈してます。ちくちくと旦那に嫌味を言ったり、露骨に彼の家族を避ける素振り・・・でも、そんなヘッダにまったく気がつかない小日向旦那が、なんとも飄々としてるし、悪意の無いヘッダの神経逆撫でぶりにこんな旦那も嫌かも・・・とあせる

    どうしようもない無頼者だった元恋人のエイレルト(池田成志)が、他の女性のおかげで立ち直り、なおかつ成功する!となった時に、めらめらと燃える嫉妬心・・・激しい女性だ~。

    エイレルトの恋人(水野美紀)の誠実そうで、誠実がゆえの無神経ぶりもヘッダをいらだたせる・・・・この役、水野さんのイメージじゃなくて、彼女だけこの舞台の上では色味が違うように思えたのです。ちょっと、私は彼女が出てくると醒めちゃってあせる

    ただ、こういう女性の方が、ヘッダより強い女性かもというのは感じました。

    段田安則さんのいやらしい役も久しぶりで、やっぱ上手いや!こういう役も似合いますね。

    佐藤直子さんのテスマンの育ての親のおば様が、とても可愛らしかったです。ヘッダの高慢ぶりと夫へ似愛情の無さが、おば様の人間味あふれた様子に際立ちます。

    そして、印象に残るのが、おば様から派遣された家政婦のベルデの福井裕子さんです。夫婦の会話、登場人物たちの個性がぶつかり合うシーンのそこここに彼女は存在します。確かに彼女はこの家にいる・・・そんな存在感が素晴らしかったです。



    舞台中央の居間の上に飾られたガブラー将軍の肖像画、彼女の存在のより所だったのかもしれない、彼女が将軍の娘から彼女自身になれなかったのが悲劇だったのかも・・・・なんて、思いました

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    2018/04/29 16:02

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